第I部の「基礎事項の復習」が終わり,ここから第II部「微分と基本的な関数」になる.
第3章では,微分の直観的な定義に始まり,和・積・商の微分,合成関数の微分,高次導関数と,一通りの微分計算の方法が出てくる(逆関数の微分は第7章に後回し)。
最後に,物体の速度やプールの体積変化といった現実の問題への適用もある.
補充問題も多数あり,かなりのボリュームになる.
§1は,曲線の傾きや接線を平均変化率の極限としてとらえる考え方を,図を使いながら直観的に説明している.
問題は,極限の考え方で微分係数を求める問題となっている.本当はの記号は§2で出てくるのだが,解答を簡潔にするために§1から使った.